しじみと日本人

しじみと日本人

しじみの語源

 

金運アップ 方法

日本人の食卓でもっとも身近な貝類といえばアサリとしじみ。縄文時代の遺跡として有名な貝塚も、河川や大きな湖近辺にあるものから出土する貝はほとんどがしじみです。

 

しじみの名前の由来は諸説あります。もっとも有力なのは、煮ると身が大幅に縮むことから、「縮む」の意味の古語「シジム」が名詞形の「シジミ」に転訛したという説です。また貝殻の表面にある細い横じわが、縮んだように見えるから、といった説もあります。

 

しじみは漢字で書けば【蜆】。浅瀬で姿がチラチラと見える小さい生き物、といった意味でしょうか。

 

ところで、、、しじみは貝類なのになぜ【虫編】が使われているのか不思議ではないですか?

 

しじみは虫???

虫 象形文字

古代の中国では【虫】は元々は蛇のマムシを意味する象形文字(甲骨文字)でした。

 

昆虫のムシを表す漢字は紀元前から【蟲】がちゃんとありましたが、いちいち【虫】を3つ書くのも面倒なので簡略化され、さらに「まむし」の意味がいつの間にかすたれて「ムシ」を直接意味するようになっていったようです。

 

ここから転じて足のない生き物全般も【虫】と表現するようになったので、貝類や甲殻類も含めて【虫編】が使われるようになったようです。

 

日本では1946年(昭和21年)に当用漢字が制定される際に、昆虫のムシを意味する漢字としては【虫】が正式に認められ、1981年(昭和56年)には常用漢字になり現在に至ります。

 

日本人はいつ頃からしじみを食べていたの?

 

金運アップ 方法

日本人はいったいいつ頃からしじみを食べていたのでしょうか。現在はっきり分かっているのは今から約1万5000年以上前の縄文時代です。

 

しじみの名産地といえば宍道湖。今でもしじみの漁獲高は日本一を誇ります。島根県松江市から出雲市にまたがる大きな湖で、海水と淡水が入り交じる巨大な汽水湖(きすいこ)です。

 

この湖の近くにある西川津遺跡(にしかわついせき)から、食用にしたと思われる無数の大和しじみの貝殻が出土しています。西川津遺跡は朝酌川流域の低湿地帯にある遺跡で、当時はこのあたりまで宍道湖の水辺であったことが分かっています。

 

 


西川津遺跡 >>大きな地図でみる

 

美肌県

島根県は昔から男性も女性も肌のキレイな人の多い【美肌県】として有名ですが、やはりしじみのオルニチンによる美肌効果と関係がありそうですね♪

 

しじみの美肌効果についてはコチラの記事を参照して下さいね  美肌県 しじみのオルニチンで美肌効果 >>

 

江戸庶民としじみ

 

貧乏暇なし蜆売り

しじみ はまぐり

しじみと並んで日本人に馴染みの貝類といえばアサリとハマグリ。どちらも海辺でしか獲れませんが、しじみは日本国中の川や湖に生息していますので、庶民の身近なタンパク補給源として昔から親しまれてきました。

 

特に江戸の町は風水思想により水路が渦巻きのような形で町中を走っており、しじみはどこの水路でも簡単に獲れました。

 

松江藩のように漁業権などは設定されていなかったので、誰でも獲って簡単に売り歩くことができたようです。早朝、豆腐屋と並んでしじみ売りが行商に町を歩く姿が江戸の一般的な風物になり、『貧乏暇なし蜆売り』というカルタ札も登場するぐらいに庶民には馴染みの食材でした。

 

古今亭志ん生が十八番にしていた『しじみ売り』もこの頃のお話で、しじみは江戸っ子の朝食に欠かせない食材になっていたことが伺い知れます。

 

 

健康食品としてのしじみ

しじみは庶民の身近な食材として重宝されてきただけではなく、江戸時代には健康食材としても広く知れ渡るようになっていました。

 

天明七年に出版された『食品国歌(しょくひんやまとうた)』/大津賀仲安著という書物の中には、「しじみよく黄疸を治し酔を解す」という記載があります。黄疸を治してアルコールによる中毒症状を解消するとは、つまり肝臓の解毒作用をサポートする効果があるという意味です。

 

しじみの効果については、他にも「母乳の出をよくする」「寝汗によい」「疲労回復に良い」といった言い伝えが今でも日本各地に残っています。